ファクタリングでよくあるトラブル7選!回避方法もチェックして

ファクタリングは早期に資金繰りを改善したり、ビジネスチャンスを活かしたりすることに役立ちます。ただ、基本的な知識が不足しているとトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるので注意しておきましょう。悪徳業者と契約を交わしてしまうと、必要な資金が調達できないだけでなく、経営にも悪影響をもたらす恐れがあるのです。どのようなケースがあるのかを事前に知って理解を深めておきましょう。ファクタリングでよくある7つのトラブルについて解説します。

よくあるトラブル1:手数料が法外に高い

ファクタリング会社を選ぶときには、手数料について意識を向けておきましょう。一般的に、2社間ファクタリングは10~30%、3社間ファクタリングは1~5%の手数料が相場となっています。したがって、30%を超えて手数料を取るような業者の利用は避けるべきです。手数料が法外に高ければ、現金化できる金額が少なくなってしまうため、利用者にとっては損だといえます。ただ、ファクタリングの手数料については法的な規制がないので、業者ごとに自由に手数料を設定できる点を押さえておきましょう。最初から1社に絞り込んでしまうのではなく、複数の業者に見積書を依頼するなどして、比較することが大切です。信頼のおける業者であれば、利用頻度が多くなると手数料を割り引いてくれるところもあります。

また、手数料が相場よりも異様に低い業者にも気をつけておきましょう。契約時には低い手数料を謳っておきながら、後から法外な手数料を請求してくる業者もあるのです。いずれにしても、相場が一つの目安となるので自分なりの基準を持って申込を行いましょう。

 

よくあるトラブル2:契約内容が変わる

ファクタリングを利用する際は、契約にまつわる事項についてもよく確認をしておく必要があります。よくあるトラブルとしては、問い合わせの段階で提示された内容と契約時の内容が異なるケースです。問い合わせをしたときには好条件を示しておきながら、実際に契約を行う段階で以前の説明と違う内容を提示される場合もあります。変更点を曖昧にしたまま契約を行ってしまうのではなく、「なぜ当初の契約内容と違うのか?」といった点を担当者に確認する姿勢を持つことが大切です。

また、悪質な業者になると契約書を作成せずに、口約束で済ませようとするケースもあります。後から何かトラブルが起こったとしても、証拠がなければ業者を訴えるのも難しくなってしまうでしょう。契約内容がコロコロと変わってしまったり、契約書そのものを作ってくれなかったりする業者とは、取引を行わないほうが無難です。逆にいえば、きちんと契約書を発行してくれて、内容の説明を行ってくれる業者は安心できるといえるでしょう。

 

よくあるトラブル3:実は融資だった

ファクタリングサービスは、利用者が保有する売掛債権を業者に買い取ってもらうことで成り立ちます。しかし、業者のなかにはファクタリングであると装って、融資を持ちかけてくるところもあるので注意が必要です。ファクタリング業者だと思っていたら、実はヤミ金業者だったというケースもあります。利用者側にファクタリングの知識が乏しければ、法外な利息を取られてしまう場合もあるのです。契約を行ってから悪徳業者だと気づいたときは、一人で悩まずに弁護士や司法書士などの専門家に相談してみましょう。

ファクタリングは無担保・無保証で資金調達が行えるという特徴を備えています。悪徳業者の場合、担保や保証人を要求してくるケースもあるので注意しておきましょう。ファクタリングは融資ではないため、担保や保証人が要求されることは本来ありません。少しでも怪しいと感じたときには、契約を行わないようにしましょう。

 

よくあるトラブル4:債権譲渡通知を勝手に送付された

ファクタリングサービスでよくあるトラブルとして、「債権譲渡通知」を勝手に送付されてしまうケースがあります。債権譲渡通知とは、売掛債権を譲渡する事実を売掛先に知らせるためのものです。3社間ファクタリングでは送付されるものの、2社間ファクタリングでは本来送付されるものではありません。業者のなかには、売掛金の回収ができないと判断した時点で、利用者に無断で売掛先に債権譲渡通知を送ってしまうところがあります。債権譲渡通知を勝手に送られてしまうのは、担当者とのコミュニケーションが不足している場合もあります。勝手に送付されてしまうことを防ぐためには、契約時に債権譲渡通知の扱いについてよく確認しておく必要があるでしょう。

 

よくあるトラブル5:二重契約をしてしまった

ファクタリングにまつわるトラブルは、何も業者だけが原因というものばかりではありません。利用者が意図的にトラブルを引き起こしてしまうケースとして、「二重譲渡」の問題があげられるでしょう。二重譲渡とは、1つの売掛債権を複数のファクタリング業者に譲渡することを指します。利用者は複数のファクタリング業者から現金を受け取ることになるものの、売掛債権を実際に回収できる業者は1社だけです。二重譲渡は法律に違反する行為であり、ファクタリング業者から訴えられる可能性が高いので絶対に行わないようにしましょう。

2社間ファクタリングで債権譲渡登記を行わなければならないのも、二重譲渡のリスクを防ぐためです。ファクタリング業者との信頼関係が崩れれば、利用者にとってもデメリットにしかならないので注意しましょう。

 

よくあるトラブル6:虚偽申告をしてしまった

ファクタリングの申込時に、利用者側が虚偽の申告を行ってしまうケースがあります。審査を通過させたいという気持ちが前のめりになってしまうことで、事実と異なる申告をしてしまうのでしょう。しかし、虚偽の申告を行ったからといって、審査が有利になることはありません。ファクタリングでは売掛債権の信用力が重視されるため、会社の経営状況はあまり問題とならないからです。赤字決算が続いていたり、債務超過に陥っていたりしても資金調達が行えるのが大きなメリットでもあります。したがって、赤字決算を黒字決算だと偽ったり、売上をごまかしたりしても意味のないことなのです。

むしろ、虚偽の申告を行ってしまうことによって、不信感を持たれてしまうリスクがあります。正しく申告を行っていれば審査に問題がなかった場合でも、虚偽の申告をすることによって契約を断られてしまうこともあるでしょう。資金繰りが悪化している状況であれば、焦る気持ちから思いがけない行動をとってしまうこともあるかもしれません。しかし、あえて信用を落としてしまうような行為はデメリットにしかならない点を意識しておきましょう。

 

よくあるトラブル7:取引先の信用をなくした

ファクタリングを利用するときに注意しておきたい点は、取引先に対する影響です。ファクタリング業者との間では問題なく契約を済ませたとしても、ファクタリングを行った事実を取引先に知られてしまうというケースもあります。3社間ファクタリングであれば、取引先も交えた契約であるため、それほど意識することはないでしょう。しかし、2社間ファクタリングの場合では、取引先はファクタリングが行われている事実をそもそも知りません。後から事実を知られてしまうことによって、取引先との関係が悪化してしまう場合もあります。

ファクタリングはアメリカでは100年以上続いている資金調達方法であり、とても一般的なものだといえます。しかし、日本では不動産を担保とした融資などは一般的であっても、ファクタリングはまだ馴染みが薄い面もあるでしょう。ファクタリングは違法なものではないので、本来ならば何も気にする必要はありません。しかし、「売掛債権に手を出さないといけないほど、資金繰りが苦しい会社」という風評被害を受けてしまう可能性もあります。場合によっては、今後の取引にも影響が出てしまうケースもあるでしょう。

経済産業省は売掛債権を活用した資金調達を推奨しているものの、業界によってファクタリングに対するイメージはまちまちでもあります。風評被害に困ったときには、ファクタリング業者に相談をしてみることが大切です。信頼のおける業者であれば、さまざまな事例をもとに適切なアドバイスをしてくれるでしょう。困ったときに何でも相談できるファクタリング業者を選んでおくことが重要なのです。

 

トラブル回避の方法1:業者の質を見極める

ファクタリングを利用するときのトラブルを回避するためには、業者をしっかりと見極めることが大切です。優良な業者がある一方で、少なからず悪徳業者もいるため、資金調達を急ぐときであっても落ち着いてチェックしていくことを心がけましょう。初めて利用するファクタリング業者であれば、電話やメールでの応対を見てきちんと質問に答えてくれるかをチェックしてみることが重要です。スムーズに審査を通過させるためには、担当者とのコミュニケーションを意識してみましょう。また、契約時にきちんと契約書の控えを渡してくれるかもポイントです。何かと理由をつけて契約書を渡さないなどということがあれば、契約を避けるようにしましょう。

ファクタリングの利用には手数料が発生するものの、相場と照らし合わせて適切な水準であるかを見極めることも肝心です。手数料が法外に高かったり、逆に低すぎたりする業者には警戒しておきましょう。複数の業者を比較することで、手数料の相場をつかむことができるので、時間をかけて検討してみることも必要です。また、ホームページに記載されている会社の住所や電話番号が正しいものかをチェックしておくことも大切だといえます。Webを通じて口コミなどを参考にしてみることで、信頼のおける業者かどうかを見極めてみましょう。

悪徳業者に引っ掛かってしまわないためには、悪徳業者の手口を認識しておく必要もあります。過去にあったファクタリングにまつわる事件を調べてみるのも、いろいろと参考になるでしょう。ファクタリングを装ったヤミ金業者が絡んだ事件も起こっているので、どういった経緯で事件に至ったのかを押さえておくことが役立つはずです。信頼できる業者を見つけられれば、ファクタリングサービスを利用しやすい環境を整えられるので、さまざまな角度から業者をチェックしてみましょう。

 

トラブル回避の方法2:契約の際に嘘をつかない

ファクタリングでトラブルを回避するには、利用者側も注意をしておく部分もあります。まず、無用なトラブルを避けるために、虚偽の申告を行わないことです。「確実に審査を通過したい」という気持ちが前のめりになってしまうと、思わず嘘をついてしまうこともあるかもしれません。しかし、お金にまつわることで相手の信頼を裏切ってしまう行為は、利用者側にとってもデメリットにしかならないものです。ファクタリングは利用者の状況よりも、売掛債権の信用力が重視されるので、わざわざ虚偽の申告をする必要はないといえます。虚偽の申告を行ったとしても、審査が有利に働くことはないのです。その一方で、嘘をついていたことが知られてしまえば、業者から不信感を抱かれてしまうことになるでしょう。審査では利用者の人柄や信用度も影響してくるので、誠実に対応していくことが大切です。

また、売掛債権の二重譲渡は絶対に行わないようにしましょう。法律に違反する行為ですし、ファクタリング業者から訴えられてしまう可能性もあります。代表者自身が二重譲渡を行わなかったとして、経理担当者が行った場合でも会社としての責任があるものです。そうした事実が取引先や金融機関にも知られてしまえば、経営に与える影響はとても大きなものとなります。安易な気持ちで行った行動が、思いがけないトラブルを引き起こしてしまうこともあるので注意しておきましょう。ファクタリング契約において、何かわからないことが出てきたときには、担当者や専門家に相談することが大切です。「これくらい、大丈夫だろう」と決め込んでしまわずに、トラブルを回避する方法に意識を向けてみましょう。

 

ファクタリングトラブルを避けて安全な取引を

ファクタリングは活用の仕方次第で、経営環境を改善する大きな力となります。しかし、すべての業者が優良であるとは限らないので、申込を行うときにはよく見極める必要があるでしょう。悪徳業者に引っ掛かってしまえば、必要な資金が調達できないだけでなく、大きなトラブルに巻き込まれてしまう恐れもあります。そうなれば、経営にも悪影響が出てしまい、取引先からの信用も低下してしまうでしょう。その一方で、ファクタリングを利用する側も誠実に行動していくことが大切です。虚偽の申告をしたり、二重譲渡をしてしまったりすることがないように意識を向けておきましょう。信頼できる業者を見つけて、誠実に向き合っていくことで、ファクタリングのメリットを最大限に活かせるはずです。